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自由について

カテゴリー: Maxim 投稿日時: 10月 18, 2008 3:47 am

科学や、精神一般の創造的諸活動が発展するためには、さらに別種の自由が必要です。それは内的自由、とでも特徴づけることができましょう。権威あるいは社会的偏見の諸制約や、非哲学的な紋切り型と習慣一般とから思想が独立するのは、精神のこの自由によるのです。この内的な自由を、生まれながらに備えている人々は少ないので、これは個人にとって、一つの価値ある努力の目標となります。
しかし社会もまたこの自由の達成については、少なくともそれに干渉しないことによって、大いに貢献することができます。たとえばさまざまな学校は、権威的な影響力を行使し、また青年たちに過剰な精神的重荷を強制することによって、内的自由の発展に干渉することもできれば、また一方、独立不覊の思索を奨励することによって、その自由を助長することもできるわけです。外的、内的自由が間断なく意識的に追求される時にのみ、精神的発展と完成の可能性、また人間の外的、内的生活を改善する可能性が、現存するようになるのです。
(「晩年に想う」アインシュタイン著、講談社文庫より)