この慶応義塾大学教授同士の対決には肩すかしを喰らった。
NHKの年末特番「激論2009」で、小泉政権下で構造改革をゴリ押しした竹中平蔵と、金融危機以降新自由主義批判を鮮明に強める金子勝の直接対決は、終始竹中の詭弁によって論議は空中分裂し、争点は有耶無耶にされた。
金子勝が寄稿する論壇はどれも的確で鋭く面白い。
未だに出す書籍のほとんどがベストセラーになる竹中を木っ端微塵に論破してくれるものと期待していたが、対論においては竹中が一枚も二枚も上手であった。
NHKは特番とせず、シリーズ化してほしいものだ。
夫々の思惑と言質が入り乱れ、最終的には人格批判に発展する、日本的議論の一級品が拝見できる最高の教養番組である。
