Case:ガザ侵攻
イスラエルでは2月に総選挙を控えている。
このことが、パレスチナ自治区ガザ地区への大規模空爆と地上侵攻作戦に影響を与えているのは明白だ。
イスラム原理主義組織ハマスと表立った衝突を避けてきた現オルメルト政権に対するイスラエル国民の反発は凄まじく、次の総選挙で下野に転落するという見方が強かった。
事実、空爆によって与党の支持率は上昇している。(但し地上作戦に対する国内世論は19%と低い。)
昨秋バイデン次期副大統領やパウエル元国務長官が相次いで「オバマ合衆国大統領就任日の翌日に何かが起こる」と発言し話題になったが、このイスラエル情勢を指している可能性は極めて高い。
一方で潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は何もできないままでいる。国連は最早機能していない。
オバマ次期政権内には親イスラエル派(ヒラリー・クリントンやジョセフ・バイデン)が多く、オバマ(当人も選挙期間中はイスラエルを支持)は就任早々難しい舵取りを迫られる。
と、ここまで海外で広く伝えられているままを倩書き綴ってみたが、一体どれだけの情報が日本に入ってきているのか。
国内の一部メディア(NHK BSなど)で事実背景は正しく伝えられている。
昨夜の報道ステーション(TV朝日)の内容には驚いた。
総選挙との因果関係が触れられることはなく、ガザ侵攻の正当性を主張しハマスの抵抗を一方的に悪と位置づけて伝えており(即ち朝日新聞系列は親イスラエル派であることがわかる)、取られた尺は渡辺喜美の動向やタクシー運転手連続襲撃事件とほとんど同じだった。
あの番組を見て一日のニュースを確認するという国民がどれだけの数いるのか。
一端の解説者(いつもたったの1人!他方アナウンサーはたくさん!)が出演していても、局や株主、スポンサーの意向が加わるといとも簡単に事実は歪曲され、あるいは純粋な情報がフィルタリング、マスキングされて伝えられる実情。
古館伊知郎がニュース毎に呟くぼやきも、実は一字一句編集の検閲が通った台本通りの台詞なのだ。それを感じさせないのは古館の話術と演技力の賜物である。(古館の前例に習いNews 9(NHK)の男性キャスターも真似しだしたが、棒読みで台本を見ながら読み上げるため、いつも非難の的になる。)
日本のジャーナリズムに心底絶望する。