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2009年1月13日のアーカイブ

マスメディアの幼児化

In Essay, Maxim on 1月 13, 2009 at 2:45 pm

榊原英資が著書「没落からの逆転」の中で、私の言いたいことの全てを補って、大変わかりやすく指摘しているので一部抜粋して紹介する。

「 今のテレビなど多くのマスメディアの最大の問題点は、パブリックマインド(公共心)の欠如ということなのです。この市場原理主義的思考はマスメディアだけではなく、日本社会全体に蔓延している病弊であることは前述した通りです。
テレビの俗悪番組という言葉を使いましたが、筆者の懸念は番組の俗悪化が極めて広汎に多くの報道番組にまで及んでしまっていることです。
 庶民の目線でということを理由に、お笑いタレントやスポーツキャスターが政治・経済・社会問題までカバーして、白か黒かの単純な発想でズバッと問題を切ってみせる。この複雑な世の中で、そんなに簡単に結論など出るはずもないのに、いわゆる庶民感情というやつで、あまり考えもせずに反応するわけです。
 大衆迎合の幼児化現象なのですが、どうもキャスター本人はそこのところが全く解っていないのか、かっこいい正義の味方風なのですから、どうしようもありません。
 コメンテーターと称して、さまざまな分野の人達がニュースなどの社会現象に一言、二言批評するのもいただけません。やはりコメントは専門家にさせるべきで、コメントが難しかったら解説をつければいいのです。それを、その問題についてはあまり知識もない人が感覚的にコメントをする。これも知的分析というよりは感情的反応に近いものになりがちです。
(中略)
 多くの人達はそのことにうすうす気づいているのですが、メディアがあまりにも深く私達の日常生活に入ってしまっているので、これをどう変えたらいいのか、あるいは、変えられるかどうかについても考えが及ばなくなっているようなのです。しかし、このメディアのあり方を大きく変えることなく、日本社会の構造を抜本的に変えることは不可能です。日本没落の流れを逆転する一つの大きなポイントはマスメディアなのです。」